女性 62歳 パート 156cm 54kg
◆症状の経過
1年前、仕事のストレスを強く感じていた時に右瞼が垂れ下がり、口元の動きや感覚麻痺、味覚異常があった。翌日病院で「ベル麻痺」と診断。1週間入院しステロイド点滴治療、退院後はステロイドの内服薬20mgを続けた。退院後の味覚は正常に戻るが、口元の動きや舌のピリピリする感覚異常があり、右瞼が完全に閉じず痛みで涙が出た。以前、胸の痛みに効果的だった光線治療を思い出し、当附属診療所を受診した。
◆光線治療
◆治療の経過
自宅で毎日治療し、顔周辺は1日2回照射。また光線治療とともに顔面マッサージも行った。2週間が経過しても変化がなかったが、1カ月を境に瞼と口元の動き、舌の感覚が急回復し、ステロイドの服薬を中止できた。病院の担当医は回復が早いと驚いた。現在体調も良く発症後に休職していた仕事も再開できている。
令和3年6月1日発行 機関紙「光線研究」より