男性 29歳 会社員 168cm 65kg
◆症状の経過
1年前、舌の痛みと左顔面の違和感があった。病院で「ハント症候群」と診断。抗ウイルス剤とステロイド剤を処方されたが効果がみられず発症して1カ月後に手術をした。術後、左頬と左瞼が少し動くようになったが以前の状態にはほど遠く耳鳴りもあった。担当医から回復には時間がかかると言われた。休職していたが復帰の期限が迫り困っていた。以前から光線治療を愛用していた両親が、当附属診療所受診を強く勧め、発症して2カ月後に来院した。
◆光線治療
◆治療の経過
休職期間中の残り2週間は毎日当所へ通院治療をした。当所での治療後は左瞼の動きが少し良くなる感じがあった。2週間後、左頬の動きが良くなり担当医からは「順調に回復」と言われ自信がついた。仕事復帰後は当所への通院治療は週1回となったが、自宅で毎日光線治療をした。来所から1カ月後、口角が上がるようになり笑顔が作れた。2カ月後、左瞼がしっかり閉じられるようになったり、舌の痛みや鈍かった味覚が正常に戻った。半年後、口がだいぶ動くようになり左側で食事を噛むことも可能になった。その後治療を継続し発症1年後の現在、麻痺は気にならず体調は良好である。
令和3年6月1日発行 機関紙「光線研究」より