女性 64歳 主婦 149cm 64kg
◆症状の経過
2年前に右下奥の歯茎と左下奥の歯茎が腫れてきた。以来、時々歯茎が腫れて痛み、歯のぐらつきも生じ食事に不自由さを感じた。痛みのない方の歯で噛むため噛み合わせもおかしくなった。抜歯が嫌で歯科にはかかっていなかった。体重が重いせいか膝と腰にも痛みがあった。夫の膝痛が光線治療で改善している事を聞き、楽になればと当附属診療所を受診。
◆光線治療
◆治療の経過
初めての治療後噛み締めが普段より強くできる様に感じた。週一回の通院治療1カ月後、歯茎の腫れは落ち着き、膝や腰の痛みも改善。治療器を自宅に用意し治療を始めた。光線治療2カ月目、歯のぐらつきが減った。現状を診てもらうため、歯科に通院を始めた。歯周ポケットは4mm程で歯周病はひどくなかったが、左下奥歯は以前の治療箇所が炎症を起こし、右下奥歯は歯槽骨が溶け始めていた。結果、左の奥歯は削り、右は1本抜歯しブリッジにして歯科治療が終了した。光線治療をしていたことで、歯の痛みや腫れも少なくスムーズに歯科治療は進んだ。自宅で光線治療を始め1年以上経つ現在、歯周ポケットは3mmで、膝は調子よく、腰も時々痛む程度である。
令和3年8月1日発行 機関紙「光線研究」より